奥多摩制覇!

どうもー。
先週は予選会の準備が傾れ込んで時間が無かったんですが、
やっとハセツネ完走記でも書きたいと思います(´ω`)






五日市中学校(スタート)〜第1CP浅間峠(22.6km)
最初の4kmはロード。隣でスタートしたイケメン氏がどんどん前に進んでいくのを遠目に見ながら、まったりスタート。全長71.5km、10時間を超える長丁場のレース。月夜見(44.6km)以降に2つ大きな山があり、そこまでで体力をしっかり残しておかないと終わるなと試走時に感じてたので、月夜見まではウォーミングアップだと頭に叩き込み、そう思い込ませながら進むことに。身体的にも精神的にも常に余裕を持たせ、心拍数の上下が出来るだけ起こらないように気を付けながら。ペース的にも、“とばす”とか“速い”と感じることのない、気持ち良いリズムで。
そして、3時間20分で第1チェックポイント(以下CP)浅間峠に到着。3時間20分って実はかなり長い時間動いてるはずなんですが、本当にあっという間。山は時間が経つのが早い。
多数のハセツネ体験談の教え通り浅間峠までは抑え気味にきたが、膝を温存するために手を膝に当てながら進んできたせいで、腰痛が発生してやや不安な状態に。体力的には全然生きてましたが。
5分程休んで、再スタート。いざ三頭山へ。


第1CP浅間峠(22.6km)〜第2CP月夜見(44.6km)
ここまでは細かい上り下りの連続も、浅間峠を過ぎてからは走れるトレイルが増えてきて快調。といっても、まだウォーミングアップ区間の半分しか終わってないので、常に力をセーブしながら進む。17時(スタートから4時間)過ぎにライトを装着。初体験のナイトランへ。LEDライトは予想以上に明るく、足元を照らすには文句なし。ただ、足元以外は完全に暗闇なので、どこをどう走っているのか、次にどんな道へ進むのか全く分からない(笑)
25km、28km地点を通過した頃から、そろそろアップ長くね?と思い出す(笑)
30km辺りから三頭山の登り。三頭山はコースの中で最も標高が高く(1500m以上)、前半の山場として覚悟はしていたが、想像以上にキツい。ひたすら続く登り。稀に平坦な所はあるが、下りは皆無。この登りは永遠に終わらないんじゃないんと思う程長い登り。
そして、不安があった腰が完全に崩壊。登りで力が入らず進まない。一歩一歩、歩を進める度に腰痛との戦い。3分に一度は腰を降ろし、ストレッチをしながらでないと、とてもじゃないが登れない。自然に涙が出てくる程つらい…。イケメン氏もここで泣いたらしい。
1時間か2時間か…どれだけかかったか分からないが、ようやく三頭山山頂に到着。この山に限らず、山頂ではスタッフの人が「頂上はこここだぞー」と大声で叫んでいるんですが、ここでこの声が聞こえたときの安堵感は忘れられないですな。
しっかし、標高1500m+夜7時=寒い(笑)
そして、試走で走り始めた鞘口峠を通過し、第2CPである月夜見(44.6km)に到着。
予想よりも好ペース(7時間22分)で来たので、そこそこのタイムでゴールできそうだと言うことが分かり、落ち着く。1.5リットルの水を補給、荷物の整理、トイレなどを済ましてすぐさま出発…はせず、応援に来ていた人などとダラダラ冗談みたいな会話をし始める。結果、第2CPで38分も滞在。休みすぎ(笑)この後の激しい登りを考慮して、腰をしっかり休めておく意味合いもありましたが…(笑)
でも、このレースで一番楽しかったポイントは間違いなく第2CPですね。前後に他のランナーはいるけど、途中途中で温かい応援はあるけど、真っ暗な中で長時間走ってるのはやはり孤独なわけで。その中で、あの他愛の無い冗談みたいな会話がとても楽しかったし、たかが7時間ぶりだけど、凄い久しぶり感のある人との触れ合いというか、温かさというか、そーゆーのが凄い印象に残ってますな。


月夜見(44.6km)〜御前山〜大ダワ(50km)〜第3CP大岳山(58km)
長居を終えて再び山路へ。非常に厳しい登りが続く御前山も、第2CPで腰をしっかり休めたこともあり、そこまで辛さは感じず。山頂でも殆ど休憩を取らず大ダワ(50km)へ。この辺りから、集中力が無くなってきて距離を考え出す。まだかまだか〜と思い始めると時間が経つのが実に遅い。無心で進むとあっという間なのに。この頃、太ももが少しずつ痙攣し始めるのを感じる。
大ダワにたどり着き、第3CP大岳山(58km)まで8km。第3CPからゴールまでは下り基調なことは分かっていたので、ここからが最後の難関。大岳山は登り下り共に岩場が多く、距離は短くも走りにくさはハセツネ随一。膝も腰も痛いが、この時点で一番の懸念は脚力不足による痙攣である。
大ダワを出発した直後から既に一発きそうな感覚があり、途中ストレッチや屈伸をしながら慎重に進む。そして大岳山山頂1km手間から、ロッククライミングばりの岩場を登る。左足の太もも攣ったら左足をかばって登り、右足が攣り出したら左足だけで登る。そんな両足ともに色々な部位が攣りまくりの中、亀のようなペースで進む。ライトを片手で持っているせいで両手が使えず、力を加えるバランスが悪くならざるを得なかったのがかなり痛かった。また、派手に頭をぶつけてタンコブができる…。
大岳山山頂に辿り着き、下り。下り始めてすぐ、岩を滑って下らなければならないポイントで左足前ももが完全に攣る。下ってる途中で攣ったので、悲惨な体勢で4m程滑落。すぐさま前ももを伸ばしたら、今度は裏ももが攣る(笑)
これで完走の危機を痛烈に感じ、本格的に足のケアに時間を割く。
何とか動ける状態に回復させ、自然水が補給できるポイントで小休止。
第3CPまであと少し…。


第3CP大岳山(58km)〜日の出山(61km)〜五日市市役所(71.5km)
第3CP(大岳山)直前から、走りやすい下りが増え快調なペースに戻る。気分も良くなり順位を上げる。そして、日の出山に深夜0時47分(スタートから約12時間)に到着。素晴らしい夜景に感動。
日の出山の後は下り基調のラスト10km。試走ではかなりのペースでこの区間を走り切ったが、膝の本格的な死亡に加え、精神的に乙になって終了モード。記録を意識してたわけではないが、事前の予想よりだいぶ早く、個人的に満足できるタイムでゴールできることが判明し、単に距離を減らしていく惰性の走りに変化。半分くらいは歩く。身体的なスタミナはまだあったが、膝の痛さを気持ちで乗り切る程の精神的なスタミナは切れてる状態。
最後の最後、金比羅山(70km)の強烈な下りも何とか下り切り、五日市市役所でゴール。
13時間30分42秒、長い長い半日も終わり。







いやはや、終わってみれば本当にあっという間だし、
実は何てことなかったんじゃないか?と思ったりもしますが。
そんなことはないですね。頑張りました。きっと。
ただ、後半派手に爆ダレしてるので、
「120%全て出し切った!」と言えるかは微妙ですが(笑)
まぁ力を出し切るのも実力ということで…。


何はともあれ、長い間準備や練習を重ねてきて、
目的(完走)を達成でき非常にやりきった感はありますねー。
一大イベントに向かい、それを乗り越える楽しさはやはり格別。


今回のハセツネでトレイルの楽しさを再実感できたことが何より良かった。
これからも趣味の一つとして、トレイルランを楽しめそうです。



応援に来てくれた人、微妙ブログを見て心のどこかで結果を気にしてくれた人
ありがとうございました。


おわり!